新築マンションを活用するテクニック
不動産会社が勝手につくった言葉で、「永住型」の基準が法律で定められているわけではない。
そのため、3LDKで75u以上の広さがあれば、それだけで「永住型」としている不動産会社もあるほどだ。
しかし、家は広くつくってありさえすれば、一生住み続けることができるのだろうか。
子育ての時代で4人、5人の家族が一緒に暮らすとき、家は広ければ広いほどよい。
しかし子供が独立した後、夫婦2人になったときに、果たして広ければ広いほどありかたいか。
もちろん、大は小を兼ねる、という考え方はある。
しかし、高齢化した夫婦、もしくは一人暮らしの方は、大きすぎる家を嫌う傾向が強い。
暖房をつけると、すぐに家中が温まり、維持の手間がかからないコンパクトな住まいのほうがよいというのだ。
人間は歳をとると、汗が少なくなり、衣類も汚れにくくなる。
1日中着ていたワイシャツを脱ぐと、衿や袖口が汚れていない。
2日、3日続けて着られてしまう。
若い頃はリビングの端と端にいて、お互い好きなことをしていた夫婦も視力、聴力が落ちてきて、コタツで寄り添っているほうが何かと便利になる。
その一方で、一人でいる時間が気楽になって、それぞれ個室を欲しがったりする。
老いたときの生活は、若い頃とはずいぶん違ってくるものなのだ。
そのことを考えると、広いだけで永住型といっていることにどれだけ説得力があるのか。
そもそも、「永住型」という家が存在するのだろうか。
若い2人が結婚した時は、LDの広い1LDKや2LDKの間取りがちょうどいい。
子供が一人か2人産まれてから巣立つまでは3LDKか4LDK。
子供が巣立ち、夫婦2人だけの生活に戻ればまた、2LDKか1LDK。
といっても若い頃と異なり、老夫婦には「思い出の品」が山ほど溜まっているから、1LDKではなく、1LDK十納戸あたりがふさわしい。
ことほどさように、年齢とともに求められる住まいの形態が変化する。
広い3LDKとか4LDKがあれば、一生満足できるわけではないのだ。
売るときにロスが少ないのが絶対条件ライフスタイルや家族構成の変化、住まいに対して求めるものが変わったときに、その都度、家を変える。
そうしやすいのが、スペシャリスト型の住まいだ。
ただし、必要に応じて住まいを買い換えるとなると、仲介手数料や引越料金がかかるといった「ロス」を覚悟しなければならない。
新築時3000万円で購入したマンションを20年後に手放すとき、良い条件の物件であれば、1500万円では売れるはず。
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